November 18, 2024

「ください」と「お願いします」の違い / Difference Between “Kudasai” And “Onegaishimasu”

「ください」と「お願いします」は同じ? 「コーヒー、ください」と「コーヒー、お願いします」。 どちらも簡単な注文方法ですね。どちらも「Please」の意味ですよ、という説明を聞いた方も多いのではないでしょうか。 はたして、「ください」と「お願いします」はいつでも同じように使えるでしょうか。 今日はその違いを確認しましょう。 同じように使えない場合 例えばタクシーに乗ったとしましょう。 「駅、お願いします。」これは問題なく使えます。駅に行きたいです、連れて行ってください、という意味ですね。 では、「駅、ください。」これはどうでしょうか。ちょっとおかしいな、と感じませんか? ください 何か物を渡してほしいときや、具体的な行動を求めるときなどに使う、直接的な依頼表現です。 「駅、ください」では、まるでタクシーの運転手から駅を譲ってもらいたいかのように聞こえてしまいます。 「ください」は、「~てください」(利用してください、など)「~をください」(「を」は省略可能)「ご~ください」(「ご利用ください」など)の形で使います。 「駅の近く、ください」や「駅の近くまで、ください」といった表現は使いません。 お願いします 希望を伝えるときに、「ください」に比べて丁寧さと間接的な印象を加えることで、表現の強さを和らげるために使います。 「駅、お願いします」は、「駅(に連れて行ってくれることを)お願いします」というセンテンスが省略された表現なのです。 決定的な違い 「ください」はソフトな命令! 「ください」を使うとき、話し手は相手が依頼に応じることを前提にしています。そのため、実際には軽い「命令」ということができます。 例えば「書類にサインしてください」や「黄色い線の内側まで下がって電車をお待ちください」といった表現には、相手がそのとおりに従うことを想定しています。 「お願いします」は相手の都合に“少し”配慮 著名人にバッタリ会ったときに、人によっては「握手をお願いします」「一緒に写真、お願いします」と言うことがあるかもしれません。できればそうしてほしい、でも断られる可能性もある、と感じたら、「ください」ではなく「お願いします」の方を選んで使うかもしれません。 「お願いします」は、あくまでも自分の希望を伝えるというスタンスであるため、相手に断る余地や交渉の余地があると感じてもらうことができます。そのため、「ください」よりは相手の都合に配慮した表現と言えるでしょう。ただ、「お願いします」も依頼としては少し強めな表現だということは覚えておくといいでしょう。 より丁寧に依頼するために 多くのシチュエーションでは、さらに丁寧な依頼表現をすることが必要です。 英語でも、「Please」だけでなく、「Could you kindly ~?」や「Would it be possible ~ by any chance?」など、相手に配慮する表現が使われますね。 日本語にも多様な依頼の表現があり、それぞれ微妙な違いがあります。 例えば「ください」や「お願いします」を使う場合でも、「ますか」「ませんか」「ませんでしょうか」を足すとそれだけでだいぶ印象が柔らかくなります。 もう少し間接的で、さらに丁寧に表現するには、他にも、こんな表現を使うことができます。 まとめ 丁寧さを示す表現は長くなる傾向がありますが、その分、断りやすくすることで相手に安心感を伝えたり、こちらの相手に対する心遣いを伝えたりする効果があります。 依頼の仕方は、相手との関係や状況に応じて使い分けるのがポイントです。 緊急の依頼や指示では「ください」の表現の方が、意図がより正確に伝わり、必要である場合もあります。 相手に対する敬意や柔らかさを重視する場合には、「お願いします」や、さらに丁寧な表現を選びましょう。 “Kudasai” and “Onegaishimasu” : What’s the Difference? Are “Kudasai” and “Onegaishimasu” the Same? When we hear phrases like “コーヒー、ください (Coffee, kudasai)” or “コーヒー、お願いします (Coffee, onegaishimasu),” we may wonder if they both mean “please” in Japanese, especially since both can indeed be used to make requests. However, are “kudasai” and “onegaishimasu” interchangeable in all situations? Let’s explore when they can and cannot be used in the […]

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Hello, I’m Junpei!

Who am I? I’m a native Japanese speaker who has lived in Hong Kong for many years. Over the past 17 years, I’ve had the pleasure of teaching Japanese to a diverse range of students, from primary school children to adults. My extensive experience has given me the confidence to teach Japanese effectively and help my students succeed. In my free time, I love to play music. I play the bass in a band called “Kissing Fish.” I also enjoy playing the guitar and singing songs. Sometimes, I read Japanese lyrics and sing Japanese songs with my students. What can you learn with me? Whether you’re a beginner or looking

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Quem é Keiko? 

けいこのプロフィール Conectando Culturas com a Língua Japonesa Olá! Meu nome é Keiko!  Sou japonesa e especialista no ensino de língua japonesa, apaixonada por conectar pessoas por meio da linguagem. Minha crença é a contribuição para os outros. Respeito pessoas de todas as idades, nacionalidades e níveis de proficiência linguística, e valorizo a construção de relações horizontais. Para mim, o papel do professor não é comandar ou manipular, mas apoiar os alunos para que resolvam seus desafios de forma independente.  Minha trajetória  Tenho mais de 16 anos de experiência no ensino da língua japonesa. Após obter o bacharelado em Ensino de Língua Japonesa na universidade, tive a oportunidade de ensinar estudantes

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