PPP

Present(紹介) Practice(練習) Produce(産出)の頭文字でPPPです。学習者に教えたいことを紹介(インプット)し、正確さを重視した練習をして、流ちょうさを意識した産出を行うフレームワークです。 1つのレッスンに「導入Lead-in ー展開 Bodyーまとめ Plenary」の流れがあったとして、「展開 Body」の段階で使います。かなりポピュラーな手法だと思います。 Present(紹介) 今日の授業のトピックに関連する語彙、文法を紹介(Present)します。いつ、どこで、だれが、どんな風にそれを使うのか、生徒に情報を与えます。 例えば、 「『~をください』を使って、レストランでカレーライスを注文する」 というトピックだと仮定します。 まず、ターゲットとなる項目を含むテキストや音声を生徒に紹介します。 店員:ご注文はお決まりですか?客:カレーライスをください。 次に、意味・形・発音を確認します。ここでは「教える」のではなく、生徒に考えさせて「引き出す」ことが大切です。 例えば Practice(練習) この段階では、表現を正しく理解して練習します。ここでフォーカスするのは「正確さ」です。意味・形・発音が正しく作れるようになる練習をします。 たとえば、空欄補充問題や選択問題、一問一答の短い会話練習などです。 練習方法の例 店員:ご注文はお決まりですか?客(あなた):(  )をください。<やきそば> Produce(産出) ここでは「流ちょうさ」にフォーカスして練習をします。 などを通して、生徒自身が自由に表現するアクティビティをします。 練習方法の例 ロールプレイについて考えてみましょう。 店員:ご注文はお決まりですか(これはターゲット表現ではないのでカンニングOK)客:カレーライスをください店員:はい、カレーライスですね客:わたしは辛いカレーが好きです  これは辛いですか?店員:はい、辛いです   これはおいしいですよ 持ってるカード全部出させてみよう! 学習者が、一度学んだり練習しただけでは新しい表現をマスターすることができないのは身をもって実感されている先生も多いかと思います。 PPPは1つのレッスンにつき1つの学習項目の習得になりがちです。ですから、産出の段階に入ったとき、既習項目を使うように指示します。 復習にも定着にも効果があるだけでなく、生徒の予想外の創造性によりレッスンがより楽しくなっていきます。日本語で知っている表現をフル活用したアウトプットをさせていきましょう。

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